あがり症とうつ病との関連性は?

あがり症は人前で話したり、自分に注目が集まると極度に緊張して顔が真っ赤に紅潮したり、声や手が震えるといった症状が特徴です。誰しも一度は経験したことがあることですが、あがり症の人は症状の度合いが激しく、ひどい時には過呼吸で倒れてしまうこともあるので注意が必要です。
一方うつ病はここ最近一気に認知度が高まって病気として扱われていますが、一般的には何に対しても無気力でやるきが出ない、布団から起き上がる活力もわかないといった症状が特徴です。一昔前までは「怠け病」という言葉で表現されていたこともありますが、現在では脳内物質の働きが通常と違うことで起こるのではと考えられています。うつ病は症状が進行していくと自分の部屋に引きこもり働きにも行かず寝てばかりの生活になります。社会問題として重視されているニートも大半はうつ病を患っていることが原因と言われていますが、時には自殺願望が沸き起こり命を絶ってしまうこともある厄介な病気です。
一見するとあがり症もうつ病も全く違う病気で何ら関わりが無いように思えますが、あがり症の症状で悩む人がうつ病に進行していくことも多いため両者は密接な関係にあると言えます。
例えばあがり症で悩む人は学生でも社会人でも何かの失敗経験を抱えていることがあり、その失敗が心の足かせとなり新しい事へのチャレンジを阻害してしまいます。そうすると後ろ向きな性格になってしまい、物事に対する意欲や興味が徐々に薄れていき最終的にうつ病にかかってしまう可能性が大いにあるでしょう。
また、あがり症の症状が出る自分の姿を他人に見られて笑われたくない、という強い思いから人との交流を断ってしまうこともあります。そうすると学生でも社会人でも日常生活に大きな支障をきたしてしまうため注意が必要です。
うつ病に進行してしまう前にあがり症の症状が軽減するようにするのがおすすめですが、その時に有効なのは薬を飲んで症状が出てこないようにブロックすることです。あがり症に用いられる薬は脳の中にある物質の働きを作用し、イライラや緊張など神経の高ぶりを抑えてリラックスした状態へと導いてくれるため、自分が苦手とする場面が訪れるときに服用しておけば落ち着いた気持ちで対処することが出来るので安心です。薬を飲むのが怖いという人は精神安定効果のあるハーブティーやサプリメントを利用してみるのも良いでしょう。市販されているものは医薬品と比べれば穏やかな効果しか感じられませんが、あがり症の症状を緩和させるのに役立つものはたくさんあるため、自分の生活に取り入れやすいものから試してみると良いでしょう。あがり症は場数を踏めば慣れるという言葉もありますが、それはあくまでも症状が軽い場合のみです。重度な症状で悩んでいる人の場合は場数を踏む前の段階で自分を落ち着かせる必要があるため、少しでも不安な気持ちを和らげてから場数をこなすようにするのが克服へのポイントです。
ではあがり症からうつ病へと症状が悪化してしまった場合にどうしたらよいのかというと、こちらもやはり薬の服用が効果的です。リラックスに欠かせない脳内物質のセロトニンを増やす薬を服用することでうつ病の症状を抑え、少しずつやる気を取り戻して明るい気持ちになるのがうつ病脱出への第一歩となります。学生や親と同居している社会人ニートなどのうつ病患者は家族の理解と協力が治療の成功に必要不可欠であるため、出来れば一緒に病院を受診して医師やカウンセラーのアドバイスを実践すると良いでしょう。
うつ病で悩む人の支援団体も数多く存在するため、社会復帰を目指すのであれば第三者の助けを借りてみるのも良いでしょう。
あがり症やうつ病などは社会不安障害と呼ばれ、日本人の子供から大人まで大勢の人が悩んでいると言われています。どちらも一昔前までは気持ちの問題と片付けられていたため、有効な治療を受けないまま症状で悩んでいる人がほとんどでしたが、今ではあがり症もうつ病も様々な治療法が確立されているため、自分は病気なんだという自覚をもって正しい治療を受けるようにしましょう。
学生でも社会人でもうつ病によって何もしない空白時間が出来てしまうと、その後社会復帰するときの大きなハードルとなってしまうことも多いため、出来ればあがり症の症状で悩んでいる段階で症状の緩和を目指していくのがおすすめです。
そのためにも重度のあがり症で悩んでいる人は恥ずかしがらずに医師やカウンセラーに相談するようにしましょう。直接会って話をするのは抵抗感があると渋ってしまう人は、インターネットや電話といった文明の利器をフルに活用して直接対面しなくても自分の悩みを相談してみるのがおすすめです。
あがり症を少しでも克服できれば自分の人生をより良く生きていくことが可能となり、新しい自分に出会うことが出来るでしょう。自分の人生を思いっきり生きるためにぜひあがり症を改善しましょう。