極度・重度のあがり症はどうしたらいい?

人前に出るときや、初対面の人と会話をする時に緊張することは誰しもあることですが、極度のあがり症の人は顔が真っ赤になるだけでなく、身体の震えや激しい動機、上手く息を吸えないといった重度な症状が出てくるのが特徴です。体に起こる症状のほか、精神的な落ち込みやパニックも激しさを増し、あがり症の度合いがひどくなると部屋の外に出ることを恐れて引きこもりになる、うつ病を併発するなどするケースもあるため、極度のあがり症で悩んでいる人は早めに医療機関を受診して重度な症状を少しでも緩和させる必要があります。
あがり症の人が病院を受診するときには精神科や心療内科などを選ぶと良いでしょう。初めて受診するときには重度の症状が出る可能性が高いため、可能であれば親や友人など身近な信頼できる人物に付添を頼むのがおすすめです。たいていの病院では予約を取ることが出来るため、自分に無理のないスケジュールで受診計画を立てると良いでしょう。
初めて精神科や心療内科を受診した時は症状についての説明や、今までの受診歴などについて問診が行われます。カウンセリングシートに様々なことを記入することもあるため、予め自分の症状について考えをまとめておくと落ち着いて受け答えが出来るでしょう。
極度のあがり症の治療には、医師やカウンセラーと対話をして少しずつ自分が置かれている状況について理解し行動に移していく認知行動療法と呼ばれる治療が行われるケースがポピュラーです。極度のあがり症で悩んでいる人は物事を極端な目線でしか見られず、重度な症状に拍車をかけてしまっていることが多いため、自分を客観視して問題点や改善策を考えていく認知行動療法を行うことで症状の緩和を目指していきます。医師やカウンセラーには自分の悩みや症状についてありのままを話していくため、自分が話していて安心する人かどうかを見極めると良いでしょう。相性が悪いなと感じた時には早めに他の病院に変更するのもおすすめです。
また、極度のあがり症で悩む人には薬物療法が選択されることもあります。薬物療法では主に不安な気持ちを和らげる薬や、身体の震えを抑える薬、脳内物質のバランスを取る薬などが用いられます。どのような薬を使うかは症状に応じて医師が選択するため、自分の症状についてきちんと説明することが重要です。
社会生活全般に対して緊張や不安を感じてしまうタイプの人もいれば、プレゼンテーションや得意先への営業訪問など特定の行為に対して緊張してあがってしまうというタイプの人もいるため、自分がどんな場面で緊張してしまうのかを医師やカウンセラーに相談するとぴったりの薬を選んでくれるでしょう。
極度のあがり症を自分で克服していくことも不可能ではありません。自力で克服したい人の場合、まず大事なのは自分があがり症である事実を隠そうと無理をしないことが大切です。他人に気づかれたくない、と重度の症状を隠そうとすればするほど精神的に追い込まれてしまい極度の過呼吸や発汗などが起こりやすいため、他人の目をあまり気にしないで自分のペースで物事を行うように意識しましょう。
プロスポーツ選手が行っているルーティンワークを生活に取り入れてみるのもおすすめです。些細なことでも良いため、自分が簡単に行えるルーティーンワークをプレゼンテーションの前や外出前に行っておくことで、これをしたから自分は大丈夫だと自信を持てるようになるため、不安な気持ちを軽減する効果が期待できます。靴下は必ず右から履く、家を出るときは左足から、など自分が決めた簡単なマイルールで良いため、緊張する事柄がある日に限らず、毎日ルーティーンワークを行っていくと気持ちの安定に効果的です。
極度のあがり症の人は自分が緊張する場面から何とかして逃げようと回避癖が身についてしまっていることもあります。確かに緊張する場面を回避すればあがり症の症状が出るのを未然に防ぐことにはつながりますが、回避癖を身に着けているとそのうちあらゆる困難から逃げてしまうようになり、社会生活に支障をきたすことも出てくるため、困難な道のりであったとしても逃げずに立ち向かう努力をすることが大切です。
まずは家から出る、失敗しても良いので新しい顧客を獲得するために営業電話をかける、など自分が少し努力すれば達成が可能そうな問題から挑戦していく姿勢を持つことが大切です。
そうして少しずつでも成功体験を積み重ねていくことで徐々に繊細なハートを強く強化していくことが出来るでしょう。自分が頑張ったこと、努力したことは日記などに書き記しておくのもおすすめです。達成感が積み重なることで徐々にポジティブに物事をとらえられるようになり、あがり症の重度な症状を改善していくことが出来るようになるため、極度のあがり症で悩んでいる人は第三者の力を借りながら自分で出来る小さな努力を積み重ねていきましょう。