あがり症への対策にはどんなものがある?

自分は実はあがり症で、緊張すると声が震えてしまって思うように言葉が出てこなくなるという人は案外少なくはありません。しかし、人生の中には就職時の面接や自分の会社のプレゼンなど、大勢の人を前にして、何かを話さなければならなくなる場面というのは、かなりの確率でやってきます。そういったことに縁がない仕事をしているので大丈夫という人でも、例えば親友の結婚式のスピ-チを頼まれたら、あがり症を理由に断るというのはなかなか難しいのではないでしょうか。
では人前に出ると何故そんなにあがってしまうのでしょうか。あがり症の原因がわかれば、何かうまい対策が立てられるかもしれません。原因を解明することで、客観的に自分を見直し分析するということもできるのではないでしょうか。
例えば自称あがり症の人でも、一対一で親しい人と話をしている時に声が震えてしまうという人はまず見当たりません。それは気の置けない関係ですっかりリラックスしている状態で話をしているからです。しかし、同じ一対一でも相手が苦手な上司だったらどうでしょう。きっと苦手に思えば思うほど、特に仕事で失敗したわけでもないのに緊張してうまく話せなくなってしまうのではないでしょうか。
このように考えると、あがり症の対策のひとつとしてリラックスするということは非常に大切なポイントだということがわかります。そして自分自身をリラックスさせるためには、あまり自意識過剰にならないように心がけましょう。上司に良く思われたい、あるいは大勢の人が自分を見ているのだから失敗は許されない、などつい自分を良く見せようとして力が入ってしまうと、話の途中で少しでも言葉に詰まってしまうとそれ以上言葉が出てこなくて頭が真っ白になってしまうというのは案外よく聞く話です。そんな時は失敗してもいい、上司に怒られてもいいと良い意味で開き直ってしまいましょう。あがり症の大きな原因は肩に力が入ってしまうことです。必要以上に肩に力が入っていては思うように言葉が出てこなくなり、手や足が硬直してしまうのは当たり前です。緊張しそうな場面に遭遇する時には事前に肩の力が抜けるように軽くストレッチをしてみることも、あがり症を克服する対策のひとつです。
それからスピ-チやプレゼンの際には、努めて腹式呼吸を行うようにしましょう。腹式呼吸は息を吸うときに大きく横隔膜が広がるのでたくさん空気を吸うことができます。あがっているときはどうしても息が早く浅くなりがちになってしまいますので深呼吸をするように、ゆっくりを空気を吸えば落ち着いて話ができるのではないでしょうか。
あがり症を治す対策として有効な方法は他にもあります。もしできるならば、自分がスピ-チ等をしている姿をスマホなどを利用してビデオに撮ってもらいましょう。そして自分の姿を見ながら、どういうところが失敗だったのか、という反省点を考えてみましょう。最初はうまくできなくて当然です。場数をこなすことでスピ-チやプレゼンは、必ず上手になります。客観的にビデオを見て自分の姿をチェックすることで、どこをどうすればもっと上手にできるのかがわかるでしょう。そしてそれは大きな自信につながるはずです。あがり症は多くの場合、自分が向かい合っている状況に慣れていないため起こるのです。最初は大勢の人の前で話すことができなくても、状況に慣れてしまえば多少間違えてもそれと悟られずに上手に話すことができるようになるはずです。
それでもあがり症が心配で仕方がないという人へのとっておきの対策は、身体の中からあがり症を和らげてしまうことです。緊張状態の時に脳に分泌されるノルアドレナリンという物質を抑えるセロトニンという物質の分泌を増やすことが、あがり症の改善に大きく役立っていることがわかっています。ただ、残念ながらこのセロトニンそのものは食べ物から直接摂取することができません。ですからセロトニンの分泌を促進する食物を多く摂ることが必要となります。赤身の肉や魚、そして乳製品や大豆等をバランスよくたくさん摂ることを心がけてください。
スピーチやプレゼンの前日や当日の朝は、こういった食物を積極的に食べ、軽くストレッチをするなどして身体をほぐしておきましょう。あがり症を抑える対策を箇条書きにして、ひとつひとつ実行していくというのも有効な手段ではないでしょうか。
あがり症は決して遺伝ではなく心がけ次第では改善することが十分に可能であることを覚えておいてください。自分はそういう性格だからと諦めないで、ゆっくりで良いのであがるような場面を克服していきましょう。初めはうまくいかなくても、段々と大勢の人の前でも落ち着いて話せるようになるはずです。そしてそんな経験が自信を生み出しいつのまにかあがらない自分がいることに気がつくでしょう。まずは自分にできそうなところから始め、焦らないでゆっくりと克服していくことが肝心なのではないでしょうか。