あがり症は一生治らないの?

あがり症とは特定のシチュエーションになると、緊張で上手く話せなくなってしまう状態のことです。例えば、大勢の前でのスピーチや初対面の人との対話、クライアントの前でのプレゼンなど、こういったシーンに置かれると極度な緊張を感じて平常心でいられなくなります。症状としては緊張で声が上ずる、手足が震える、頭が真っ白になるなどが挙げられますが、時には一生治らないのではないかと感じられるほど症状が出てしまいます。
しかしながらあがり症は改善することができる症状でもあるのです。もちろん程度の差やその人の性格なども影響しますのでどのくらいで治るということは言えないものの、努力次第で改善できる症状です。ただ対策を講じないとなかなか良くならない症状でもあるため、きちんと向き合わないと一生悩みとなる可能性もあるでしょう。
そもそもどのようなことが原因であがってしまうのかについてですが、ひとつに自意識過剰に感じるクセがある場合です。人前に出た時にも、相手はそれほど意識していないにもかかわらず勝手に見られていると感じて緊張します。手元を見られていると感じれば手が震えてしまうこともあるでしょう。
よく見られたい、恥をかきたくないという気持ちもあがり症の原因です。そのような感情を持つことは悪いことではないものの、しかし過剰になってしまうと自分を出せずに緊張に縛られてしまうことにもなりかねません。
逃げることを第一に考える人もあがり症になりやすいです。話の内容を伝えることよりも、その場を切り抜けることに注力しますので、しどろもどろにも陥りやすく緊張で硬くなりがちです。
このような原因があがり症を引き起こす根本の理由として挙げられます。あがりやすい人は日頃からそうした意識を持ってしまいがちですので緊張感も高まりやすいです。
改善をするための対策の仕方ですが、まず体をリラックスさせることです。体が硬直状態にあると発生にも影響してしまい、上手く声が出ないことでそれもまた緊張の原因になるのです。声がスムーズに出やすくするのも改善のための基本ですから、人前に出る時には軽いストレッチや深呼吸などをして気持ちを落ち着けるようにしましょう。
意識的に深い呼吸を心掛けるようにするのもポイントです。緊張している時は呼吸が浅くなりやすく、緊張に影響する交感神経が余計に活発になります。その状態のままでいると精神が落ち着かずあがり症の症状も出やすくなるのです。自分自身でも緊張しやすいシーンは分かるはずですから、深く呼吸を行うことを意識して精神状態を落ち着けるようにしましょう。
事前リハーサルができる場合は前もって行っておくのも有効です。例えばスピーチやプレゼン、自己紹介などを行う場合、いきなりの本番ですと緊張しやすいです。あがり症ではない人でも緊張するシチュエーションですから、緊張が心配な人の場合は練習を踏まえた方が安心と言えます。ある程度の練習をしておけば不安な気持ちも解れやすくなります。
ただあまり練習頼りになるのも良くありません。予期せぬ事態に陥った場合に上手く対処ができず頭の中が真っ白になる恐れがあるからです。あくまでも話しやすくするためのリハーサルですので、練習通りにしようという意識が強くなり過ぎないように要注意です。
なお、事前リハーサルをする際には動画で自分自身の様子を撮影してみるのも良いでしょう。あがり症の場合は人から見られ方が気になるものですが、どのように見えるのかを客観的に観察することで緊張が解れることがあります。また、意外と上手くできていればそれが自信にも繋がるはずです。
自分が何を話したいのかを明確に意識しておくことも大切です。本来はその意識で人と会話をしているのですが、しかしながらあがり症の場合は、人からの見られ方や緊張に対してばかり意識が向いてしまう傾向があります。すると伝えたい内容についてもぶれてしまいやすく、何をどのように話せば良いのかが分からなくなることでパニックに陥ってしまうのです。緊張せずに話すには意識のやり場が大事になってきますので、自分自身が何を伝えたいのかを考えて緊張する気持ちに意識を持って行かれないようにしましょう。
場慣れすることも欠かせないポイントと言えます。あがり症の人からすれば、できれば常に緊張することなく人前に出られた方が嬉しいものですが、しかし現実的に難しいのが実際のところです。だからといって緊張をするシチュエーションから逃げていると、あがり症を克服することはできません。ある程度は場数を踏んで慣れることも必要です。案外、場慣れをしただけで上手く話せるようになったという人も多くいます。食わず嫌いな精神でいることがいつまで経っても克服できない原因の場合もありますから、積極的に緊張するシチュエーションへと立ち向かっていくことも大切なのです。トライする精神を大切にすることで一生あがり症に苦しむ可能性も低くなります。