あがり症だけどスピーチをするのが辛い時の対処法は?

あがり症の人にとって非常に困難なことの一つに、人前で話をすることがあります。初対面の人と話をする場合に緊張してしまうこともよくあることですが、さらに困難なのは、知らない大勢の人の前で話をすることです。失敗を避けたいのならば、そうした機会はなるべく避けるようにするのも賢明な方法ですが、結婚式などのお祝いの場に招かれて、スピーチをすることを余儀なくされる場合もあると思います。そのような場合に何も準備をしないでスピーチをした場合には、あがり症が発症して、スピーチが失敗してしまう可能性もあります。こうした事態をできる限り避けるためには、事前にしっかりとした対処をすることが、必ず必要になります。
あがり症の人が人前でスピーチをする場合にまずしなければいけないことは、まずしっかりと事前に話す内容を決めておくことです。話すべき内容があらかじめ決まっていれば、それだけ安心できるので、よりリラックスして人前で話をすることができます。話す内容はあらかじめ紙などに書き留めておき、それを何度も繰り返し声に出して読み返すことで、文章を覚えることができます。そして同時に、文章を頭の中に直接しみこませることができます。紙を見なくても、文書が頭の中に浮かんでくるレベルまでスピーチの内容を記憶すれば、それだけ自信を持って話をすることができ、あがり症の発症を防ぐことが可能です。
ですが、どれだけ覚えようとしても、人によっては記憶が定着しきれない場合もありますし、本番当日に記憶が飛んでしまうような危険性もあります。そうした場合の対処法としては、文章を書いた紙を読みながらスピーチをすることも一つの方法です。メモを見ずに、来客の顔を見ながら話をした方がスピーチとしては非常に体裁が良いですが、あがり症が引き起こす失敗を確実に防ぐためには、体裁にあえてこだわらないのも一つの方法です。メモを見ながらスピーチをすることで、精神的な動揺や重圧を防ぐことに大きな効果があります。
また、人前で声を出すこと自体が苦手な人は、事前に人前で話をする練習をするのも一つの方法です。紙に書いて覚えたスピーチを家族や友人などの、気心の知れた人たちの前で話す練習をすることによって、人前で話す感覚を事前に把握することができます。話をする相手を変えることによって、より緊張感を克服することに役立ちます。練習中は、話をしている最中に聞いている相手の顔を時折り見たりして、余裕を持って行なうことが大切です。
リラックスして人前で話をするためには、話をしている最中に、どのタイミングで話を切ったり、続けたりした方が良いかを事前に決めておくことも大切です。あがり症の人の場合には、長い文章を読んでいるだけでも重圧から途中で声が出しにくくなってしまう可能性もあります。ですから、話の合間にしっかりと息継ぎをして、無理のないペースで話を続けられるようにすることも大切です。事前の練習でそうした息継ぎをする場所も、あらかじめ決めておけば、よりリラックスして話を続けることができます。ゆっくりとしたペースで落ち着いて話すことで、話を聞いている人にも話の内容をしっかりと伝えられる利点もあります。
これらの対処法を一通り実践して、万全の自信を持って本番に臨んだとしても、あがり症の人の場合には、現場の独特な雰囲気にのまれてしまう危険性も十分に考えられます。現場の雰囲気はその場所に行かないとわからないことから、どうしてもあがり症が恐い人は、事前にスピーチを行なう場所に赴いて、話をする場所を確認しておくのも一つの方法です。ですが、同じ会場であっても多くの人で埋まっている状態とそうでない状態では、雰囲気が大きく変わる場合もあるので、そうしたこともあらかじめ考慮しておく必要もあります。
あがり症の人がたくさんの人に見られているという状態でスピーチをする場合には、どれだけしっかりと準備をしてきても、予想外の重圧を感じることがあります。こうした現場の雰囲気にのみこまれないようにするためには、聴衆の中から知っている人を探すことも一つの方法です。気心の知れた人の顔を見ながら話をすることで、多くの人の前でスピーチをする場合でも、緊張を緩和させることができます。
また失敗をできるだけ避けたい場合には、スピーチの内容をできるだけ簡潔にまとめておくことも一つの方法です。まとまりのない話を長くしてしまうと、それだけ失敗を引き起こす危険性も高くなります。自分の伝えたいことを短い時間でも十分に伝えきることができるように、スピーチの内容は事前に何回も検討して、できる限り短くて内容が充実したものにする必要があります。
とにかく、人前でスピーチをする場合に失敗を避ける方法は、できる限り自信を持ってゆっくりと話をすることです。そのために大切なのは、上記のような方法を一通り行なうことによって、事前にしっかりとした準備をしておくことです。考えられるあらゆるミスを想定して、それを避けることができるようにあらゆる練習を欠かさないことが、あがり症が引き起こすミスを避ける最善の方法です。