あがり症と対人恐怖症の関係性は?

あがり症は、心療内科ではSADといわれます。直訳すると「社会不安障害」といいます。古くからこの病気や症状に悩んできた人は少なくありません。

大勢の人の前や、上司の前に行くとこの症状が現れることが多いです。緊張してしまう。手が震えてくるなどの特異な症状が出てきます。多くの人は、そのような場面に遭遇すると汗が出てきたりどきどきするものです。

生活するうえで、仕事をする上で、学業に差し支えるなどに至った場合には、心療内科に行って診てもらうことをすすめます。最近は科学の進歩で、有効な薬品が注目を浴びており市販薬でもあがり症に効くものが販売されています。

よく言われるのは、対人恐怖症とあがり症は違うのかということです。対人恐怖症は、「人が怖い、人と話すのが苦手」といった社会不安障害と似た症状がでます。両者は一見似ているようですが全く違う病気です。

対人恐怖症の人は、根本不安になるのが「相手に迷惑をかけるのが怖い」といった不安があります。対人恐怖の症状を訴える人には、次のような恐怖にさいなまれているようです。自分の発言や態度が相手を不快にさせてしまうのではないか。失礼なことを言ってしまったのではないか。言い方がよくなかったのではないか。間違ったことを言ってしまって迷惑をかけている。変な人・おかしな人と思われているような気がする。反発を招くことを言ってしまったかもしれない。

対人恐怖の人は、話が終わった後でよく「反省会」をひとりで行っているといわれます。あれこれ振り返って不安になる。相手に嫌われたくないから気を使いすぎる言葉遣いをするなどの傾向が見られます。気を使いすぎる行為とは、相手を不快にさせないための予防策として対人恐怖症の人があらかじめ行う行動です。予防策をとればとるほど対人恐怖がなくならず不安になるのです。対人恐怖症を和らげることはできます。もう少し気軽に人と会話することを考えてみることです。気の使いすぎが症状を悪化させています。

例えば、少し乱暴な話し方をしても相手は笑ってみていてくれることもあります。くだけた話し方で打ち解けてみるのも解決のやり方です。過剰で気を付けた言葉遣いのほうが警戒心を相手に与えてしまうことがあります。自然に話していないとも言えます。思い込みが強すぎるのが話を委縮させているのかもしれません。こんなしゃべり方をしたらどう思われているのだろうと深く考えすぎてしまっているのです。

これに対してSAD(あがり症)の人は、社会不安を抱える病気です。心の根本に自分のパフォーマンスが失敗して大恥をかいてしまうことがこわいという恐怖があります。あがり症の人は、対人恐怖症の人よりも、あがりなど身体的反応すなわち赤面したり手の震えを見られるのを極度に怖くなります。過度に過敏になりますから、それを必死になって隠そうとします。残念ながら、顔の赤面や手の震えは必死に努力すればするほどひどくなるものです。

あがり症になる人は、まじめで几帳面な人がなりやすいといいます。あがり症の人は、人前で緊張してしまう話ができなくなってしまうという社会生活を送るのに障害が出てきます。話自体ができないのです。特に上司の前や父親に厳しくしつけられた人は、父親の前にでるとそれだけで怖くなるのです。感情がナイーブな人がよくかかる病気です。根本的に心の中に失敗するのだという意識が占領してしまって、身体的に赤面して話ができまくなったり、恐怖に震えるようになります。心理的治療や薬物治療が必要な場合もあります。

よく対人恐怖症からあがり症に症状が進行したといわれます。話がしたくても、あがり症の人は話をすることすらできなくなってしまうのです。入社試験の面接などは、話の半分も言いたいことが言えなかったといいます。あがり症で極度の緊張に襲われる人は全く話ができなくなります。当然、面接には失敗します。一般的に面接を受けるときは、個別にリハーサルをして失敗しないように段取りを整えるといいます。対人恐怖症の人は綿密にやれば効果があります。気配りが優れていますから、自信が持てれば改善することができます。

あがり症の人も自分に自信がないと思い込んでいるので、自分の行動に過敏になってしまいます。心理状態が、過度に高まってくるため、言葉がでなくなります。相手の目をみることすらできなくなってしまいます。人ができることができなくなるのでますます不安が増してきます。怖さが一層怖さを引き寄せます。自覚しているから自分を変えられるいったレベルでなくなったら心療内科の受診を早めに受けて、薬物治療をすることも必要です。

共に心理的な面が大きいのですが、対人恐怖症ではやり方や話し方を変えてみることで変化が現れることがあります。あがり症の人も、極度の緊張に襲われるシーンを思い浮かべれば、どんな状況がその症状を招いているかがわかります。あがり症を克服した人もいますので、軽度なうちに相談してみることをおすすめします。

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