あがり症で声の震えが起きてしまうときの対処法は?

あがり症は、一般的には、人前などで必要以上に周囲の視線を意識することで不安や焦りを感じ、ここでの心理的現象が身体的に変化を引き起こす症状を指します。症状は個人によって様々であり、主なものとしては赤面症、視線恐怖症、人前で字を書くときに震えてします書痙(振戦恐怖症)、電話恐怖症、会食恐怖症、吃音症、多汗症などがあります。また、声の震えも症状の1つになります。
対処方を知るには、まず、あがり症とはどういうものなのかを理解をしておく必要があります。あがり症は、対人場面での恐怖や不安が強く、日常生活に支障をきたすようであれば社交不安障害と診断される場合もありますが、多くは、性格なのか病気なのかはっきりとはわかっていません。現在、様々な研究がなされており、例えば民間データでは、8割以上の人が人前で緊張するとの報告がなされています。
あがり症を理解するには体内の変化に関して理解をしておく必要があります。人間は、不安や恐怖を感じることで神経伝達物質であるノルアドレナリンが多量に血液中に分泌され、自律神経のうち交換神経が活性化されます。この場合、呼吸が早くなったり、血圧や血糖の上昇、消化液分泌の抑制、ホルモン分泌の乱れ、筋肉の緊張、精神活動の活発化といった症状が現れます。一方、リラックスしている状態では副交感神経が優位になり、交換神経が活性化されたときと全く逆の状態になります。ここで理解しておきたいのは緊張をコントロールする方法を習得することが最も大切な点になることがあり、適度な緊張感であれば人間にとって必要なものであるということです。
ノルアドレナリンの分泌を抑え、心のバランスを抑える役割をするものに神経伝達物質セロトニンがあります。セトロニンは、不足するとあがりやすくなるだけでなく、うつ病や不眠症になりやすいと言われており、分泌を促進するためにも規則正しい生活や適度の運動が大切になります。

声の震えの対処法は、他の症状同様に、まず、自律神経のバランスが乱れないように習慣づけをすることがあります。ここでは複式呼吸による効果が期待でき、方法としては、最初にお腹を膨らませるようにしながら鼻から息を吸います。次にお腹のへ込みを意識しながら鼻から息を吐きだします。ポイントは、吸った時間の倍の時間をかけてゆっくりと息を吐きだすことがあり、目安としては毎日10回程度を行うようにします。
次に、朝食を抜かないことも対処法の1つになります。朝食を食べることは副交感神経の働きを活性化するとされています。朝食を食べることで血行が良くなるなど血管が収縮するなどの交換神経の働きを抑えることに効果があり、特に、あがり症が不安になる日などは、忘れずにしっかりと摂ることが大切になります。
対処法では、セトロニンの存在も覚えておく必要があります。精神の安定に効果があるとされるセトロニンは脳内で分泌され、日光にあたることで活発化します。朝に5分程度日の光を浴びるだけでも効果が期待でき、そのためには、時間に余裕をもつことにも心掛ける必要があります。

人前で声が震えてしまう理由は、一つに、自信が持てないなど不安面が大きく影響します。あがり症の人は、例えばスピーチなどを依頼された場合には、事前に、十分な練習をしておくことでスムースに話をすることができるようになります。ポイントとしては3つを挙げることができ、まず、無理せずに原稿を読み上げることがあります。かしこまった場でなければ原稿無しで話をする人も多くいますが、原稿を用意し読み上げても何ら問題はなく、むしろ、整理した内容で相手に伝えることができます。あがり症の人が無理をして原稿なしで行った場合、ちょっとしたつまずきがさらにあがる原因に繋がり、しどろもどろになるなど、悪循環につながってしまうことになります。
次に、事前練習があります。依頼をされた場合にはまず原稿を作成し、十分に練習をしておくことでスムースな話をすることができるようになります。より効果的なのは録画をとって実際の自分を確認することがあり、この場合、印象などもチェックすることができます。例えば、暗記できるほど練習をすることで、原稿を棒読みしなくてもよくなり、余裕を持ってスピーチができるようになります。忘れてならないのは、必ず原稿を持ってスピーチに臨むことがあり、たとえ暗記をしたとしても手元においておくことが大切です。
3つ目には、無理して話に時間をかけないことがあります。慣れている人でも良く見られるのに長々とした話がありますが、中には、繰り返しなどで内容が前後するなど聞き苦しくなっているケースもあります。大切なことは相手に話が伝わるかどうかがあり、短い内容にすることで緊張を和らげることができます。

声の震えの対処法は、スピーチを依頼された時だけでなく、日常的なトレーニングも効果があり、その一つとして、できるだけ人が集まる場には参加をすることがあります。あがり症は人見知りから来る場合もあり、できるだけ話す機会を持つことで対処しやすくなります。慣れることで、少しずつ緊張しなくても話ができるようになり、積み重ねが大切になります。